台湾鉄道の本家ウェブサイト刷新に伴い、昨年までは存在した台湾鉄道の日本語ウェブサイトの機能が本家ウェブサイトに集約化されたようです。
それに伴って、ウェブサイトアドレスや一般乗車券(切符)の予約方法、決済の方法が大きく変わったため、切符のオンライン予約・決済の記事を更新しました。
台灣鐵路(台湾鉄道)の切符をオンライン予約する方法
この記事では、台灣鐵路(台湾鉄道)のウェブサイトで一般乗車券(切符)の予約と料金の支払いをする方法をまとめています。
なお、説明文面だけだと判断がしにくい場合や、ウェブサイトで選択する箇所を詳しく確認したい場合は、各画像をクリックして大きく表示させてください。
台灣鐵路(台湾鉄道)のウェブサイトで一般乗車券の予約をする
まずは、交通部臺灣鐵路管理局のウェブサイトを表示します。
以前は、中国語表示のウェブサイトと日本語表示のウェブサイトが存在していましたが、現在は本家ウェブサイトにサービスが集約化されています。
また、ウェブサイトの画面右上に表示されている「language」を選択することで、表示言語をお好みのものに変更することが可能です。
なお、鐵路便當の予約(鐵路便當本舗受け取り)などの一般的ではないサービス、特別なサービス情報を確認したい場合は、表示言語を繁體中文をしないと項目が表示されません。
では、どんどん先に進めていきます。
一般乗車券の予約を開始する場合は、ウェブサイトのメニューバーにある「一般乗車券の予約」を選択して、「一般乗車券の予約」のサブメニューを展開します。
次に、表示されたサブメニュー内にある「一般車両(自強号、タロコ号、プユマ号、サイクルトレイン」を選択して、「一般乗車券の予約」画面を表示します。
予約できる一般乗車券の種類
予約できる一般乗車券は、片道乗車券、往復乗車券(ゆったりコース)、途中下車や進行方向の自由度を向上させた乗車券(よくばりコース)の3種類があります
片道乗車券は、A駅からB駅までの乗車券。
往復乗車券(ゆったりコース)は、A駅からB駅までの片道乗車券と、B駅からA駅までの片道乗車券が組み合わされたものとなります。
よくばりコースの乗車券は、A駅からC駅、C駅からD駅、D駅からB駅など、往復だけに囚われない片道乗乗車券の組み合わせが可能です。
乗車券の予約手続き
なお、ここでは利用頻度が一番多いと考えられる片道乗車券の予約を解説していきます。
コースのタイプが片道を選択されていることを確認して、パスポート番号を入力します。
次に出発駅と到着駅を入力していきます。
まず、出発駅欄に表示されているマップピンアイコン(右記画像を参考)を押して、路線写真を表示させます。次に出発駅として指定したい高雄駅を選択するため、路線写真から高雄駅の所在地である「高雄」を選択します。
所在地を選択すると、路線写真右側の路線情報が高雄市内に存在する駅名に切り替わりますので、「高雄」を選択します。
次に到着駅欄に表示されているマップピンアイコン(右記画像を参考)を押して、路線写真を表示させます。次に出発駅として指定したい台南駅を選択するため、路線写真から台南駅の所在地である「台南(含沙崙線)」を選択します。
所在地を選択すると、路線写真右側の路線情報が台南市内に存在する駅名に切り替わりますので、「台南」を選択します。
次に日付欄のカレンダーアイコン(右記画像を参考)を押して、
表示されるカレンダーから予約する乗車券の利用日を選択します。
選択できる日付は、予約をする当日を含めて14日先までになっており、予約する当日の日付は選択できません。
次に日付欄の日付が選択したものになっていることを確認して、予約する列車の運行時間帯を変更します。
そして予約する乗車券の枚数を変更します。予約する乗車券が1枚の場合は、座席位置(窓側席、通路側)を希望することも可能になっています。
なお、座席位置の希望で選択できる項目を解説しておきます。
サロンシートは小さい机を囲むような形で着席が可能なグループ席です。現在(2019年10月時点)は、太魯閣と普悠瑪でのみの提供になっています。
親子車両は、ベビーカーに子供を乗せての乗車や、小さい子供を連れて乗車をされる方向けの専用車両が連結されている列車です。
親子車両用の専用車両は、ベビーカーを座席横に置いても大丈夫なくらい通路が広くとられていて、座席数が少なく、座席間隔が広めになっています。また、子供が走り回っても大丈夫なくらい、車両空間が広くなっています。
また、座席指定が可能な列車種別の莒光、自強、普悠瑪、太魯閣で親子車両サービスが提供されていますが、親子車両が連結されている編成は限られます。
なお、10月27日の17:00~18:30に高雄を出発して台南に到達する予約可能な列車は、自強144、自強146、自強168、自強150でした。
さて、莒光、自強、普悠瑪、太魯閣がどのような意味を持つか不明な方もいらっしゃると思いますので、こちらに列車種別ごとの解説を記載しておきます。
特急相当
種別名 |
備考 |
自強 | 一般的な特急列車。座席指定をせずに無座票(立席券)での乗車が可能。ICカードを利用しての乗車可(立ち席扱い)。マニア垂涎のレア車両で運行している便や非電化区間を運行するディーゼルカーが存在する。 |
太魯閣 | 樹林駅~花蓮駅間の運行区間を基本としている、振り子式台車を採用した新世代の特急列車。ICカードを利用しての乗車不可。当日ごとに限定数が販売される無座票(立席券)で乗車が可能。 |
普悠瑪 | 潮州駅~南港駅、樹林駅~台東駅間の運行区間を基本としている、振り子式台車を採用した新世代の特急列車。ICカードを利用しての乗車不可。当日ごとに限定数が販売される無座票(立席券)で乗車が可能。 |
急行相当
種別名 |
備考 |
莒光 | ディーゼル機関車で牽引されている列車なので非電化区間も運行可能。環島之星号で台湾を一周したりもしています。ICカードを利用しての乗車可(立ち席扱い)。 |
では、予約手続きを進めます。
予約する列車の乗車券の選択ボタンを押した後、「私はロボットではありません」を押して「次へ:乗車券の種類を選択」を押します。
座席予約が成功すると、「座席予約成功!」と表示されて、予約された乗車券の列車番号、座席番号が表示されます。
なお、乗車券の予約を確定させるには、乗車券料金の支払いを予約をした当日中に完了させる必要がありますので注意が必要です。
予約した乗車券の料金支払手続き
ここまで来たら、あともう少しで乗車券の予約と支払いが完了します。
座席の予約が成功したら予約料金を支払うために次へを選択して決済画面を表示します。
決済を進める場合、決済画面下部に表示されている支払方法を選択後に、次へボタンを押して決済処理を進めていきます。
支払方法として選択できるのは、VISA・MasterCard・JCBブランドのクレジットカード(提携も含む)を使用したインターネット決済と、アメックスのクレジッドカード(提携も含む)を使用したインターネット決済、駅窓口・コンビニ・郵便局での支払の三種類です。
先ほどの画面で次へボタンを押すと、決済会社の決済画面が表示されます。
表示されている支払金額が正しいことを確認して、クレジットカード番号、セキュリティコード(カード背面に記載されている3桁の数次)、有効期限と入力チェック用の4桁数字を入力して、ToPayボタンを押します。
なお、決済に使用するクレジットカードが3Dセキュアに対応している必要があります。
また、入力チェック用の4桁数字の入力に漏れや誤りがあると、下記のようなエラーが表示されて決済処理を進めることができません。
そして、短い時間の間に連続して決済をしようとした場合、以下のような表示がされてしまって処理が進められない場合もありますので注意が必要です。
*クレジットカード情報を修正してすぐに決済を進めようとする場合などに表示されます。
入力したクレジットカード情報が正しければ、決済処理が進んでいきます。
なお、決済時に使用するクレジットカードブランドによっては、3Dセキュアの処理を進めるために必要な情報を入力する画面が表示されますのでご注意ください。
最終的に以下のように支払いが正常に完了したことを示す画面が表示されれば、乗車券の予約完了です。後は、受け取り情報を印刷するボタンを押して表示される予約確認書と、予約時に使用した身分証番号(パスポート番号)を駅窓口等で提示して、予約した列車の発車30分前までに乗車券を受け取りましょう。
また、駅窓口だけでなく對號列車自動售票機(座席指定列車の自動切符購入機)で予約した切符の受け取りも可能ですので、窓口でのやり取りに不安がある方もご安心くださいませ。
以下の画像が、乗車券の受け取り時に必要な予約確認書です。参考までにどうぞ。
予約した乗車券の情報照会
最後に予約と支払いが完了した乗車券の明細情報を確認してみます。
予約した乗車券の明細情報を確認するには、ウェブサイトのメニューバーにある「一般乗車券の予約」を選択して、「一般乗車券の予約」のサブメニューを展開します。
次に、表示されたサブメニュー内にある「予約照会」を選択して、
「予約照会」画面を表示します。
次に表示された予約照会画面で、照会方法で予約番号選択し、予約時に使用したパスポート番号と予約確認書に記載されている予約番号を入力して照会ボタンを押します。
入力された情報が正しければ、以下のように予約した乗車券の予約明細が表示されます。
予約状況に未払い分を支払い済みですと記載があり、予約した乗車券料金の支払いが完了していることが確認できます。
なお、支払いが完了していなければ以下の画像のように、予約明細の予約状況が未払と記載されます。また、この画面で支払手続きを進めたい場合は、予約明細画面に表示されている支払へ進むボタンをおして支払い手続きをしてください。
ウェブサイト刷新に伴って、デザインが今風になった上に使い勝手が向上した乗車券のオンライン予約ですが、理解は深まりましたでしょうか。
現行の予約システムは、以前よりも分かりやすく予約の流れも簡潔になっています。
昨今はモバイルアプリ経由で乗車券(切符)の予約をするのが主流かと思いますが、
これくらいわかりやすければウェブサイトでの手続きで戸惑うことはないと思われます。
しかし、これほどまでに使い勝手が改善されているとは思ってもいませんでした。
数年前の状態を記憶しているだけに本当に驚きです・・・。
さて次は、予約した乗車券の取り消し方法と支払いが完了した乗車券の支払いを取り消す方法をまとめる予定です。
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