今年のゴールデンウィークは、10日間も休日が連続するという大盤振る舞い。
その影響で台湾行きの航空券は、タイガーエアでさえ片道50000円以上という恐ろしさ。
そのため、今年のゴールデンウィーク中は、自宅で待機しながら英気(貯金とも言う)を養うことになりました。澎湖の花火大会を見に行く予定だったのに・・・!
この記事は、2018年12月に台北観光をした時の話です。
ここしばらくは、羽田空港からタイガーエア三昧だったぺちコンビでしたが、早朝5時に日本を出発するという荒行を避ける為にバニラエアを利用することになりました。
しかし、出発時間が夜の9時ということもあって、台湾到着は次の日の0時過ぎ。
台湾に到着しているのに一般的な観光は行えず、やれることはホテルに直行しての睡眠のみ。
とはいえ、有休を取得しなくても良いのがこのプラン。
というわけで今回は、ちょっとだけ早めに退勤をさせてもらい、京成上野駅からスカイライナーで成田空港へ向かいました。
そして成田空港第3ターミナルと言えば、こちらのハンバーガー。時間が無い時でもこれを食べずにはいられません。なお、フードコートで販売されているたこ焼き等は、機内持ち込みができるとのこと。もちろん購入しましたよ!
なんとか飛行機に滑り込むことができたぺちコンビ。
冷えて匂いが控えめになったたこ焼きと唐揚げを夢中で頬張っているうちに台湾に到着でございます。
さて、ホテルまでの経過は省略して、朝から久方ぶりに台北中心の観光開始です。
まずは、ぺちこさんの知り合いがイベント出店しているという松山文創園區へ。
いつもなら避けるであろう、やんごとなきに足を踏み入れてしまいました。
そしてこちらが松山文創園區への入り口。
忍びの末裔を名乗るぺちコンビらしく、裏手の入り口から松山文創園區に突入です。
だがしかし、これから松山文創園區の園内に入ろうとしたとき・・・。
「腹減った。お腹減った。もう動けない。何か食べさせろ。」
そうです。
あらゆるイベントの際に障壁となるぺちこお腹減った攻撃が始まります。
またか・・・、
と思いつつも、何かしら口にしないとぺちこさんが微動だにしなさそう。
どうしたものか・・・。
!?
あそこに見えるのは・・・。
遠目に見えたお店の前まで近づいてみると客家料理のお店であることが判明。
ここでチャンスを逃すと以降の予定に響いてしまうと感じたぺちお、栗山秀樹さんばりのジェスチャーと早口でプレゼン開始です。
ぺちお「客家料理。塩気が効いてガツンと来るうま味ですよ・・・!」
ぺちこ「ぷりぷりの鶏肉と、うま味たっぷりの豚肉が食べたいのよねえ♪」
ぺちお「客家料理ならお求めの料理が網羅されておりますよ奥様!」
ぺちこ「良かろう。嘘か真か、我が至高の舌で確かめて見せようぞ」
などというやり取りがあったか定かではありませんが、
ぺちこの説得に見事成功しましたので、お店に入って食事をとることになりました。
桃群餐館 住所:台北市信義區忠孝東路四段553巷24號
なお、外観からはわかりませんでしたが、店内に入るとびっくり。
どうみても高級志向のお店ではありませんか!
迂闊とはこのこと・・・、初日の朝食から少ない旅の予算を削ることになるとは・・・!
席数的には円テーブルが7~8。普通の座席が2~3と言ったところでしょうか。
夕方~夜の時間帯は、予約をしないと着席が難しそうな雰囲気がありますが、日中帯であれば着席するのは容易に見えます。
福々しい木彫りの置物があるのが会計をするレジカウンター。
動線はよろしくないですな!どうでもいいけど。
また、ぺちコンビたちは窓側の席に着席したわけですが、窓に日よけの簾(すだれ)が掛けられておりまして、なかなか通な感じを醸し出しております。
茶器やお箸もこのようにキレイキレイ。
いつも屋台で割り箸ばかり割っている身としては、身の引き締まる思いでございます。
しかし、店内を舐めるように眺めているだけではお腹が膨れることはありません。
こちらのメニューを開いて食べる料理を選んでいくことにしましょう。
では早速・・・
!?
メニューを開くと驚愕の事実が判明です。
料理の価格帯は、平均して250元!こりゃ失敗はできない・・・。
なお料理は、海鮮類、肉類、火鍋、客家飯類、熱炒と幅広く用意されておりまして、
目移りすること必須。
ほかにも青菜、鐵板、麵類もありまして、どれを選んだらいいか迷います。
入氣榜・・・。
梅干扣肉の文字が見えるので、人気商品のことかな・・・。
さて、色々と困惑しながらも何品か注文してしばらくすると、突き出しのようなものがテーブルに運ばれてきました。
これはどうみても枝豆。
でも、枝豆と侮ることなかれ。よくわからないピリ辛な味付けがされておりまして、後を引く美味しさ。
夜だったらぺちこが3本くらい瓶ビールを開けるくらいの美味しさ。期待が持てそうです。
次に到着したのはこちらの筍(タケノコ)。
客家悶筍というらしい。お値段は290元。
かなり深い皿に入っていて、見た目より量が多い。一人飯のお供には向かない。
お次は桃群油雞。なんとまあ美しい盛り付けでしょう。
このしっとりつやつやの鳥肌を眺めているだけで涎がしたたり落ちる不思議。
(;・`д・́)…ゴクリ
最後に客家醃肉。いわゆる塩漬けの豚肉。
しょっぱさと豚の脂のハーモニーががたまらない一品です。
豚肉があまりにもキレイキレイなので違う角度からも撮影。
い~よ~、すごくいいよ~・・・。
この艶めかしい照りを見てください・・・。脂が滲み出てきていますよ!
早く食べたい!
ちなみに豚肉のお皿にはネギっぽい何かが添えられておりますが、実はニンニクらしい。
台湾人の友人曰く、日本で見かけるニンニクとは少々種類が違うとのこと。
日本で食べるネギよりも香りと辛みが控えめで食べやすく感じましたな。
では、客家悶筍から実食開始です。
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やばい!タケノコ旨い!
タケノコ自体に苦味は感じられず、噛み締めるたびに甘味すら感じられます。
そして、サクサクとした食感と食べやすい柔らかさが両立した身。
シンプルだけどもハマる美味しさです。
また、皿の中に潜むニンニクの香ばしい香りが食欲を誘います。
ニンニクの香りを程よく吸った煮汁とタケノコの相性もばっちり。
正直これがあれば肉など不要!
存在は控えめながらもしっかりとその実力を主張するタケノコ。堪えられませんな!
お次は桃群油雞。
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おおっ・・・。
ぺちおの下手な説明を聞くよりも食べてほしい・・・!
しっとりぷりぷり、旨味が凝縮された鶏肉は柔らかくもしっかりとした肉質。
噛み締めると滲み出てくる鶏肉の脂と肉汁。
旨い・・・!!!
そして、ほんのり辛みが感じられる醤油ベースのタレ汁につけると一気に風変り。
タレをつけずに食べると酒の肴。
タレをつけるとご飯のお供。
一皿で二度美味しい!ご飯をください!
お次は客家醃肉。
(๑´~`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
うむ・・・。
これが食べたかった・・・。
塩気たっぷりで脂が乗った豚肉を頬張った時の至福感は随一・・・!
噛むたびに広がる幸福感・・・。
なお、
料理の強みと言える塩気と脂が、中年の胃袋をダイレクトに痛めつけるのが難点。
しかし、
酸味のあるタレ汁にお肉をつけて食べるとあらびっくり。
あれほど脂ノリノリだった豚肉が爽やかな一品に早変わり。
豚肉の旨味をしっかりと強調させつつも、食欲を復活させるこのタレ。
いい仕事をしています・・・!
付け合わせの野菜類もいい仕事をしていましてねえ・・・。
この台湾ニンニクと豚肉を一緒に食べるとあら不思議。
あれほど強く感じた豚肉の脂もあっさりとなって、より一層食べやすく!。
ご飯をください!
ご馳走様でした!
旅行初日からこんなおいしい料理を食べることができるとは・・・。
屋台や大衆料理店の食事とは隔世の感があるお値段ですが、
下手なものを食べてがっかりするくらいならこの店で食べたほうがいい!
と思わせるくらいの美味しさ。
塩気もしっかりとしているので、塩分過多な日本人にもピッタリ。
味気ない料理が苦手な方であれば満足すること間違いなしかと。
そして料理を食べながら思い出したのは、
台湾に初めて来たときにツアーガイドのお姉さんが言っていた言葉。
「台湾で美味しいものを食べたいなら、高いお店に行って食べないと駄目だよ!」
今更ですが、その言葉の意味を理解した気がします。
夜市付近で目移りしながら安くて美味しいものを沢山たべるのもいいけどね!
それでは!
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