台東の成功漁港近くにある船頭海鮮餐廳で成功特産の旗魚と鬼頭刀の料理を味わってきた

台湾グルメ

台東の成功漁港近くにある船頭海鮮で成功特産の旗魚と鬼頭刀の料理を味わってきた

三仙台風景区観光の帰りに、成功鎮の街中までやってきました。港町の日常が色濃いこのあたりで立ち寄ったのは、成功漁港のすぐそばにある船頭海鮮餐廳。青い看板が目印の、地元感たっぷりな海鮮食堂です。

ということで、成功鎮で一泊くらいすればよかったと今さら後悔しているぺちお( @hao2taiwan )が、舌鼓を思う存分打った成功グルメをご紹介します。

かわいいイラストが目印!港町の海鮮食堂

ぺちコンビが三仙台で冒険隊のような観光を繰り広げたあと、三仙台風景区から車で約10分。成功の街にやってきました。

ところが「さて成功名物でも食べよう・・・」と考えるも、台湾の飲食店が休憩中になっていることが多い14時すぎという魔の時間帯に到着して途方にくれます。バイクで街中を回遊しながら入店できそうな飲食店を探しましたが、成果は上がりませんでした。

どうしたものかとバイクで同じところをぐるぐる回っていると、成功漁港の近くに漁港ならではの飲食店が並ぶ一角を発見。

飲食店街(?)の並びの中でイカのイラストが目立つ、漁港寄りで営業していた船頭海鮮餐廳に入店したのでした。

料理写真が盛りだくさんのメニューを見て早速迷ってみた

メニューはこちら。刺身、揚げ物、炒め物、汁物と一通り揃っていて、目移りするのは必須です。

このメニューの中で目に留まったのは「今日限定」っぽい雰囲気の文字。店内のホワイトボードに本日のおすすめが書かれているらしい・・・。

だがしかし!店内のホワイトボードを確認すると、すべて売り切れと書かれていました。写真を撮っておかなかったので記憶の片隅にしか残っていませんが、マグロの脳天といった希少部位も食べられたらしい・・・。今度はもう少し早い時間帯に来て挑戦したいです!

ということで、このときの注文票はこんな感じ。

こちらはビフォー。

こちらがアフター。本港生魚片、炸鬼頭刀魚柳、旗魚眼味噌湯と白飯を注文となりました。

例によって、注文方法は下單、後付款(先に注文、後払い)。入店したら注文票をもらい、まずは着席しましょう。

本港生魚片(旗魚のお刺身)|切り身の厚さが語る港町の矜持

まずは本港生魚片のお出ましです。運ばれてきた皿を見た瞬間、思わず「おお・・・」と声が出ました。そう、成功はカジキ(旗魚)漁で大変有名。もちろん成功漁港ではカジキが水揚げされるということで、夢にまで見た成功カジキがついに目の前に・・・!

しかしながら、一切れ一切れが明らかに厚い。飾り気のない盛り付けですが、これだけで「魚に自信がある」ことが伝わってきます。

口に入れると、ねっとりとした舌触り。噛むほどにじわっと甘みが広がっていきます。そしてとにかく鮮度が良い。水揚げ漁港近くだからこそ味わえる小気味いい反発がある肉質の刺し身は、まさに至宝。味わい、風味ともにあっさりとしていますが、咀嚼しているうちに広がるカジキの旨味・・・「これぞまさに至り!」

わさびと醤油は控えめで十分。むしろ付けすぎると、この魚の良さを邪魔してしまうでしょう。

白飯と一緒に食べる刺身がこんなにうまいとは

白飯は別注文。プラ容器に盛られた、なんてことないご飯です。

でも、この刺身と一緒に食べると話が変わります。醤油をほんの少し付けた刺身をご飯にのせて口に運ぶ。

派手さはないけれど、妙に満足度が高い。「これでいいんだよな」と思わせてくれる組み合わせでした。

というかこのお米がまた旨い。もしかしたら、成功隣の長濱郷で収穫された長濱米なのではないだろうか・・・。

炸鬼頭刀魚柳|揚げ物なのに重くならない不思議

続いては炸鬼頭刀魚柳(鬼頭刀の唐揚げ)。日本語で言うとシイラの唐揚げで、成功の港町ではかなり定番の食べ方の様子。

正直なところ、注文した時点では「カジキの刺身が主役だし、シイラの揚げ物は添え物かな」くらいの気持ちでした。でも、実際に出てきた一皿を前にして、その考えはすぐに消えました。

衣は見た目以上に軽く、箸で持ち上げた瞬間から伝わってくるサクサク感。一口かじると、まず歯に心地よい音が返ってきて、その直後に中の身がふわっとほどけます。

油をまとっているはずなのに重さはなく、中のシイラはホクホクとしていて、水分をしっかり含んだやさしい食感。この「サクッ」と「ホクッ」の対比がとにかく心地よく、自然と次の一切れに手が伸びます。

そして、この唐揚げの美味しさをぐっと引き上げていたのが、添えられた台湾バジル(九層塔)の存在でした。

一緒に口に運ぶと、揚げたての熱に包まれたバジルから鮮烈で少し甘みのある香りがふわっと立ち上がります。この香りが油の余韻をきれいに切り、後味を驚くほど軽やかにしてくれる。

揚げ物なのに、どこか爽やかさが残るのはこのバジルのおかげ。台湾の揚げ物が重くなりすぎない理由を、改めて実感しました。

テーブルに置かれた胡椒塩をほんの少し振ると、味がきゅっと締まり、シイラの旨みとバジルの香りがより立体的に感じられます。この瞬間、完全に箸が止まらなくなるやつです。

さくさくとした衣に、ホクホクとしたシイラ。そこに台湾バジルの香りが重なり、派手ではないけれど確実に記憶に残る一皿になっていました。

「これはビールが進むな」と思いながら、港町の空気の中で黙々と食べ進める時間が妙に贅沢に感じられます。

刺身の存在感に隠れがちですが、この炸鬼頭刀魚柳はしっかりと主役を張れる完成度。今回の食事の中でも特に印象に残る一品でした。
またもや「至ってしまった」のは秘密です。

旗魚眼味噌湯|静かに心を掴んでくる一杯

最後に旗魚眼味噌湯。いわゆるカジキの目ん玉の味噌汁です。

正直に言うと、注文の動機はかなり単純でした。メニュー写真の強烈なビジュアルに目を奪われ、「これは一度は体験しておかないと」と半ば勢いで頼んだ一杯です。

運ばれてきた器を前にすると、その存在感は想像以上。大きな目玉がどんと沈んでいて、思わず一瞬、箸が止まります。「さて、これはどんな味なんだろう」と少しだけ構えながらレンゲを手に取りました。

でも、ひと口飲んだ瞬間にその緊張はきれいにほどけました。味は驚くほどやさしく、白味噌仕立てで素材の味が前面に出ています。魚特有のクセはほとんど感じられず、むしろ旨みだけが静かに広がっていく。

スープには魚のだしがしっかり溶け込んでいて、そこにコラーゲン質のとろみが加わることで口当たりがとてもなめらか。飲むたびに、体の内側から温まっていくような感覚があります。

派手な味付けではないのに、「あ、美味しい…」と自然に声が漏れる。旗魚眼味噌湯は、そんな不思議な存在感を放つ一杯でした。

ごちそうさまでした!

まとめ|成功で海鮮を食べるなら、まず思い出したい一軒

派手な感動ではありません。でも、食べ終わったあとにじわっと残る満足感があります。

「ちゃんと魚がうまい」、「鮮度が良い」、それだけで心に残る食事になる。

成功漁港周辺で海鮮を食べるなら船頭海鮮餐廳は、ぺちお的にかなりのオススメです。

皆様も機会があったら挑戦してみてください。
それでは!

お店の場所

船頭海鮮餐廳は、台東県成功鎮の成功漁港から歩いてすぐの場所にあります。
目印はイカのイラストです!

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