金山 金包里鴨肉の鴨肉は必食間違いなしの実力派でした

台湾グルメ

こんにちは。
今回も塩気たっぷりの記事。そして鴨肉絡みです。

台湾では王道ともいえる、根強い人気があるお肉の鴨さん。
日本で日常的に食べることが出来るニワトリ肉とは違った風味と、しっかりとした肉質が特徴で、お肉に含まれる脂の質も少々異なり、さらさらとしております。
また、鉄分が豊富でビタミンB1を多く含み、不飽和脂肪酸の含有率が高いので、健康志向の人にぴったりの食材だったりします。

本題に戻りますと、金包里老街で観光をした時、
久しぶりに絶品とも言える鴨肉に遭遇しました。
ええ、豐東黃昏市場の美珍香で買える雞肉盤に匹敵するヒットでございました・・・。

 

この日も例によって暴飲暴食モードに入っていたぺちこに付き合って、朝食を2食を平らげるノルマを科されました。朝から膨満感が凄い・・・。ブラックホール並の吸引力を誇るぺちこさんの胃袋に付き合うのは、並大抵の覚悟では無理ですな!

雙連駅の周辺は、現地密着型の有名店が多いので、朝市以外で食事をするのも楽しいですよ!

 

食欲を満たすことが出来たぺちこさん。何も予定を立てていないから、即興でどこに行くか決めろとの指令をぺちおに下します。相変わらずの暴走っぷりである。
しかも、夏らしい、癒される、美味しいの条件を満たす場所に連れて行けとのこと、かかあ天下まっしぐら。母ちゃんには頭が上がらないぺちお、必死の検討を余儀なくされます。

スープを飲みながら思案中。どうしよう・・・。

 

暑さでネジが飛んだ頭をフル回転し、条件を満たすであろう場所とプランをなんとか捻りだしたところ、淡水・金山プランが妥当なのではないかという事で、検討作業を完了。

どんなことを検討したかと言うと、
夏らしい=海が見えて、太陽の陽射しが眩しい
癒される=老街でのんびり、温泉に入ることもできる
美味しい=淡水、金山は名物的なものがある
みたいな?

他にも重要な事があります。
上記地域は、平日に訪れる観光客の数が少な目なので、自分たちのペースでの観光がしやすい。また、金山方面に向かう公共交通機関がバスに限定されており、交通の便があまりよろしくない事が影響しているのか、日本人観光客が比較的少ない。しかも、雙連駅からの移動に必要な所要時間は、1時間~2時間程度と、日帰り観光にぴったり。これだけ想定したプランなら、ぺちこーる閣下に満足いただけることは間違いあるまい・・・。

と言うわけで、早速プランをぺちこーる閣下に提示すると、

「許可する!」とのこと、ご快諾いただけたようです。

助かった・・・。

で、やってきたのが淡水。

2年ぶりに来たぜ・・・。

 

ほらみて、夏らしい光景でしょ!条件一つ目クリアですよ!
しかし、ここは日帰り観光の終着駅ではありません。

昼間の淡水観光も健康的で良い。マングローブ林の脇をサイクリングなどもお勧め。

 

今回金山方面に向かうバスに乗るために利用したバス停は、淡水駅を挟んで淡水河反対側の交差点を渡った道路沿いのバス停です。

実は道路向こう左にバスがいっぱい止まっている所があります。始発のバスはそこから乗るのかも・・・。

 

バス停から見た光景がこちら。駅を降りて、淡水河と反対の広場に行けば、道路を挟んだ右手にバス停が見えるので迷うことは無いと思います。

なお、このバス停は始発の停留所ではない可能性があることに注意してください。
862、863の運行経路は、長い区間を走る上に急勾配の道が多く、立ち乗車はかなり疲れます。しかも結構混む路線なので、着席が出来ないと非常につらく感じると思います。
そのため、この経路で金山に向かう場合は、着席が確実にできるように、淡水駅目の前にあるバスが沢山停車している停留所からの乗車をお勧めします。

ぺちおは30分くらい立乗車をしましたが、揺れるし暑いしといいことはありませんでしたね!

 

金山に向かうバス路線は、863862
なお、863と862の大きな違いは、金山停留所の扱い。
863は金山が終点駅。862は金山が途中駅扱いになっています。

台北方面に向かうバス路線もあります。MRTに乗りたくない!と思うひねくれた方は、バスで移動するのも一興。

 

863が停車する停留所の詳細はこちら。金山が終点になるため、862より停留所の数は少なくなっています。

ちなみに863の終着駅が金山區漁會に見えますが、よくよく見ると進行方向マークが記載されており、金山以降の停留所は、金山區漁會から淡水方面に向かうバスのみが停車します。淡水方面からのバスの終着駅は、金山となっているのでお間違いなく。

そのため、帰りのバスに乗る時は金山から乗るより、手前の停留所から乗車した方が着席できる確率は高いかもしれないですぜ。

何度か痛い目(運転手さんに降りろって怒鳴られる苦行)を繰り返しているうちに、路線図の矢印の意味が分かったぺちおであった。

 

さあ、地理間が無い場所に向かう時の鉄則、なんだと思いますか。
それは、終着駅が目的地であるようにすること(条件を満たす路線は少ないけどね)

そう、バスのアナウンスが聞こえなかったり、聞き間違えたりした場合、とんでもないところで降ろされてしまい、途方に暮れることがあります。そのため、863に乗る方が安全と判断しました。
なお、862、863ともに、運行本数は20分~40分に一本と、なかなかの高頻度運行。1本、2本乗れなかったとしても、淡水から金山に向かう時にバスが来なくて寂しい思いをすることは無いでしょう。

自信があれば何でもいいと思います。でも終着駅と目的地が一緒なら、寝ていても大丈夫ですよね。

 

バスは、台湾北部の沿岸部を走って金山に向かいます。車窓から見ることが出来る風景は、街中とは違って開放感があり、見所もいっぱい。海沿いにある停留所に各駅に降りながらの沿線観光も楽しめそうです。

所々で釣りや岩遊びをしているのを見かけました。でも波は強そうなので、泳ぐのには適していないと思われます。

 

沿線風景を楽しみながらウトウトしていると、約1時間弱で金山に到着です。

案外大きな街だった金山。老街以外の見所もありそうです。

 

初めて降り立った金包里老街。いい雰囲気でした。海沿いの街という事もあって、所々で感じられる開放感も気持ちいい。ちょっと違った老街に行ってみたい!と思う方、金包里老街が良いかもしれませんぜ?

なんとなく台中の鹿港を思い出す雰囲気。海に近いというのが共通項です。

 

なお、金山の名物は。通りを歩いていると、掘ってきたばかりのお芋さんが売られていたり、芋団子が売られていたりと、超芋押し。お芋さん好きなら訪れる価値ですな。

なかなか大粒のお芋が売られておりました。さすがに使いどころが思いつかない・・・。

 

さて、途中の話は省略しまして、名物の鴨肉って何処で買えるかと言うお話ですが、
こちらが所在地です。

 

金包里鴨肉店 住所:新北市金山區金包里街104號

 

 

金包里鴨肉店はちょっと変わっていまして、注文する場所がお寺の目の前なんです。
店内で食べる時は、ここで注文した後、向かいにあるお食事処スペースにお皿を持っていき食事をします。持ち帰りの場合も、ここで注文して品物を受け取ります。

黄色い看板(?)には、鴨肉の値段と注意事項が書かれておりまして、
2分の1サイズの鴨肉は、400~450元。4分の1サイズの鴨肉は、200~230元
頭、翅膀(羽の部分、いわゆる手羽先)は、30元25元となっています。
また、持ち帰りをした時は、2時間以内に食べ上げてね~とのこと。
品質を担保するためなんでしょうかね。衛生的にも早めに食べた方が安全ではありますが。

なかなか肝の据わったお店である。しかし鴨肉臭いお寺は初めてです。

 

一応、メニューもありまして、各種料理の価格はこんな感じになっています。
営業形態を考慮すると、いいお値段。観光地価格なんでしょうかね。

思った以上にいい値段ですな。黄昏市場とかだと、同じような分量の鴨肉は100元くらいですからね・・・。

 

レジの横には、鴨肉以外のお惣菜が並べられていて壮観。近くに漁港があるので、海鮮類も期待できそう。なお、今回はぺちことの二人旅。鴨以外のお惣菜を注文した日には、食べ切れないこと間違いなし。大人数のグループ旅行であれば、これらの料理を食べられるんだが・・・。

どれも美味しそう・・・。でも我慢が必要・・・。

 

行列に並んでレジで注文、会計を済ませると、レジ前にいるお兄さんがその場で鴨肉をぶった切り、包装をしてくれます。

すでに首から頭まで、ばっさりされた鴨。悩ましい姿になっています。

 

こちらは店内で食事する用のお皿。美しい盛りですな。これは、4分の1サイズですが結構多い。もし1~2人ならば、量的に2分の1は避けるべきだと思われます。
まあ、フードファイターの方であれば、2分の1も行けるかもしれんが・・・・・。

う~む。食欲を誘う盛りでございます。

 

 

お店で食べても良かったのですが、この時は持ち帰りを選択。
早速ホテルに戻り、念願の鴨肉とのご対面でございます。

 

持ち帰りの鴨肉はこのようにパッキングされておりまして、非常に衛生的。
これだけ見るとスーパーマーケットで買ってきたように見えます。

頂好あたりの生鮮食品売り場にありそうなパッケージである。

 

こちらは鴨頭。ビニール袋で別梱包なり。
なぜ頭はビニール袋に入れられているのかは不明である。

あくまでも鴨肉のおまけなのかもしれない。

 

鴨肉と対面してみましょう。
台湾にしては過剰包装にも見えるパッケージを開封するとびっくり。鴨肉がなんとスープに浸されており、鴨肉から滲み出た食欲を誘う香りが辺り一面に漂い始めます。これは・・・、やばいですぞ。何がやばいって、美味しい香りですよ!

見た瞬間に生唾ごっくんモード発動です。

 

鴨頭も袋から出して、鴨肉汁にぶち込んでみます。

うむ、この姿は・・・。
夏の鴨肉ハングリーパックAと言ったところだな!

栄養バランス完全無視!夢の弁当箱です。

 

 

まあ、実食しましょう。

まずは一口・・・。

(○’н’○)ŧ‹”ŧ‹”・・・・・

!!!!!

 

 

我的大王!!!!!(私の大王様!!!!!)

良く分からんが、ある漫画(キン〇ダム)のフレーズがつい出てしまったわい!

やっべえぞ!
こんなに気合の入った鴨肉は初めてだ!

あまりのガチっぷりに背中が煤けちまった!

旨過ぎる!!

何というかね、鴨肉っていうと少しだけパサつくってイメージがあったりするんですが、それが全くない!
鶏肉のようなジューシーさがありつつ、鴨由来のあっさりとした脂の旨味がダイレクトに響いてくる。噛めば噛むほど滲み出る肉汁としっとりとした艶のある肉の甘味が見事な調和。
臭みが全く感じられず、口の中に入れた時に広がる鴨肉本来の香りが申し分ない。
そしてなんと、これは台湾の料理なのか・・・!?と思うくらい、ビシッと塩気が利いており、美味しいいいいいいいいいいいいい!
あとね、この鴨の美味しいエキス全てが溶け込んでいるような魔法のスープが、またいい味出ているんですよ!

この、やけに塩気が強いスープを試しに舐めてみると・・・、

麺だ、麺をよこせ、麺を!

そう、このまま薄めればラーメンの美味しいスープになること間違いなし!
まさに鴨汁!と言うような凝縮された旨味でたっぷりなんです。

余りに美味しすぎて、ぽんぽん口の中に放り込んでしまう。

まさにこれは、
胃の中は暴風低気圧現象や~!(彦摩呂風に)

もう、浮かぶ言葉全てが美味しいに塗り替わってしまう美味しさ。
奇跡の鴨肉ですよ、これは!!

この鴨肉は、超実力派でした。味付けが秀逸すぎる。

 

まあ、鴨肉だけではありません。こちらのジト目鴨頭先生もなかなかの旨味。
このコラーゲンたっぷりの皮を削いで食べていくのですが、ムチムチとした食感で旨味!
お肉!と言った感じは、鴨肉に比べて薄まるのですが、それが良い。
これはあれです。ビールのおつまみですね。ただ、頭と首の部分をぶった切っての提供なので、骨から肉を削いでいく必要があり、少々食べにくい。これ系を食べ慣れていない人が食べるのは辛いかも。

安らかな目をしている鴨先生のお顔。ありがたくいただきとう存じます。

 

なお、タレなんてものがついておりまして、こちらをつけると風味ががらりと変わります。
タレはかなり塩辛の味付け。これをつけるとおかず感がぐんと上がります。
でも、タレの風味が強すぎて、付けちゃうと鴨の旨味が弱くなる気がする。
ご飯と一緒に食べるならいいかもしれないけど、純粋に鴨肉だけ楽しみたい場合は、つけるのを避けるべき。まあでも、鴨肉だけ食べるのに飽きた時に、味を変えるためにつけるのはいいかもね。

鴨肉が美味しすぎて、タレが蛇足に見えるという罠。でもタレをつけても美味しいです。

 

まさかの奇跡降臨でした!
今まで食べたことがある鴨肉は何だったんだろう・・・と思わせる位の美味しさ。
金山行ったら、食べなきゃ損ですよ!
下手な料理店で食べるより、確実に満足が出来るはず。
挑戦必須の美食認定です!

ちなみに鴨肉ですが、2時間以内に食べなくても美味しくいただけます。
その分スープの旨味が浸透するので、人によってはそっちの方が美味しく感じるかもしれません。食べ比べしてみっかあ!とかいう気合をお持ちの方は、2時間以内で食べる鴨肉と、2時間以上経過した鴨肉で比較されるのも面白いかもしれない。

また、店内で食事をしようにも座席が埋まっていたり、少々入りづらい雰囲気の場合がある時は、持ち帰りするのも一つの手。
少々お行儀は悪いのですが、老街のメインストリート横道にある広場にある椅子(?)に座って食べてしまうという必殺技もあります。箸はあった方がいいけどね!
それに、持ち帰りで買った方が鴨汁を沢山かけるような気がするので、実は店内で食べるより美味しく感じられる可能性もあります。分からんけど。

広場で食べるのは裏技の類です。人の目も気になるかもしれないので、なるべく店内でいただくか、持ち帰るようにした方が良いかもね。

 

なお、鴨肉以外にも見所がいっぱいの金包里老街。
休日ともなると観光客でごった返す人気スポットだったりするわけですが、短時間の滞在でも楽しめます。台北から2時間以内に来れますし、台北から直通のバスもあったりします。
周辺の観光スポットも多く、淡水近隣、基隆近隣の観光をうまく組み合わせると、かなり充実するはずです。機会があったら、鴨肉ついでに訪れてみるのも手ですよ!

それでは!

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