台南 玉井市場近くの茂興土雞城で食べられる山芭鶏は癖になる魅惑の味

台湾グルメ

今回の記事は、まったく気軽に訪れることが出来ないであろうお店の話です。
後で調べてみたら、知る人ぞ知る名店だったようなんですがね。

どうしてその店に行ったかと言うと、玉井市場で芒果(マンゴー)買って、
市場近隣のお店でかき氷食べてたら、いつのまにか昼の12時を過ぎていましてね。

そうです。
12時を過ぎたらお昼ごはん!

そして、ご飯と言えば塩気!
甘いものを食べた後は、塩分補給が大事であります。
という事で、玉井市場観光をした後に、そちらのお店で食事をしたわけです。
まったく理由になっていないのは気にしないでください・・・。

 

その日は、朝から玉井市場に行くことが決定しておりましたので、台南でバイクを借りる時にいつも利用させてもらっている、こちらのバイク屋さんでバイクを借りて出発。

定番のバイク屋さん。最近はパスポートだけでなく、JAFの発行する例の書類が必要になった模様。

 

途中、新市車站に寄って駅スタンプゲット。
まあ、新化に寄ろうかと考えつつも、行ったことが無い道を辿って行ったら、新市に来ちゃっただけなんですけどね。でも、のんびりとした風景の街並みを見てたら楽しそうだった。
遺址(遺跡)も多いみたいなので、新市と新化、善化、南科といった、台南市外の街巡りも合わせてゆっくりと観光してみようと思います。
善化に善化啤酒廠があるので、ビール大好きぺちこ先生も満足してくれるでしょう。

台南中心部の観光は楽しいけど、周辺地域にも目を向けると新しい発見があるもんです。

 

寄り道をしたので思った以上に時間はかかりましたが、無事に玉井市場に到着。
買い物(マンゴー狩り的な)開始じゃあああ!!!

また来たよ玉井市場。

 

市場内は一面マンゴーだらけ。お安い・・・。
これなんて、400元なり。これだけ立派なマンゴー12個で、400元
凄まじいとしか言いようがない。ちなみにザルいっぱいのマンゴーを買おうとしたら、
ぺちこに神速で殴打を食らって断念。

あの時買っておけば良かったよねえ?などと、ぺちこに耳打ちするのが最近の流行りです。

 

マンゴーを買った後は、
市場から近い場所にあるフードコート的なお店の「熱情小子」でお食事。
さすがに暑すぎて、水分を補給しないと辛い。下手すれば熱中症になりますよ・・・。

マンゴーの季節には、お昼時はお客さんで一杯の熱情小子。お店の周辺にはマンゴーが植えられていたりします。

 

これは、熱情小子でいただくことが出来るマンゴーミルクレープとマンゴーかき氷。
美味でした。ええ、美味でしたよ!

ミルクレープは溶けるまで待つ必要があったが、非常に美味しくいただけました。

 

水分補給が完了し、体力が復活したぺちコンビ。
甘いものを食べたら、塩気が欲しくなるのが人情です。
近隣の美食情報を調べてみると、土雞
いわゆる地鶏が有名な様子で、口コミ情報の評価が高いお店は、84号線(東西向快速公路北門玉井線)沿いを玉井市場から台南方面にしばらく進んだところに何店舗かある様子。
ということで、84号線を走りながら見かけたお店に入ろうと考えていたのですが、見かけるお店はどのお店も昼休憩モード。なお、丸のままの鶏肉をローストしているので、皆様が訪れた場合はすぐにわかると思います。

しかし、ここまで来たのに何も食べないわけにはいかない訳で、他にお店があるか調べてみると、茂興土雞城というお店が評判も良く、近い場所にあることが判明したので早速向かいましたが、ここで問題発生。

いやあ、道が広いねえとか思っていると進行方向を間違うことになる玉井の交差点。バイクで訪れる場合は注意せよ。

 

茂興土雞城が反対車線沿いにあるぞおおお!!(;゚д゚)
84号線は、無料高速道路扱いの道路(高速道路は原則として、125CCバイクでの通行は禁止されていますが、ここの道路はバイク通行帯が用意されていたので大丈夫のはず)
当然交差点が少なく、茂興土雞城さんに辿りつくために転回・左折が出来る丁度いい交差点が見当たらない。
そして、地図を見る限りは、お店に通じている適当な一般道路が見当たらず、84号線以外の道を通ってお店に行くことが難しそう。
そうなると、どこかしらで強引に転回などをして反対方向に進行しなければならないわけで・・・。
とか思っていたら、台南方面に向かう途中にトンネル(隧道)があり、転回が出来そうな場所中央分離帯の切れ目と、交差点を発見。
中央分離帯の切れ目はちょうど茂興土雞城さんの駐車場辺りにあるのですが、お店の前がカーブになっていて、反対方向から進行してくる車が見えにくく、バイクでの転回は車線を大きく跨ぐのは危うい。交差点には信号があるので、無理をせずに2段階左折をすれば、対向車にぶつかることがなさそう・・・。

玉井市場からバイクで来ると結構遠い茂興土雞城。徒歩で行くのは無理だと思われます。

 

と言うわけで、トンネル手前にある交差点で2段階左折をして反対車線に進入し、
なんとか茂興土雞城に到着です。

なかなか渋い外見の茂興土雞城。下手すりゃ飲食店に見えない。

 

茂興土雞城 地址:台南市玉井區豐里村89-7號

 

お店の横には、広い駐車場があるので、バイクで来ても、車で来ても大丈夫。
バイクや車で来る人は限られるだろうがな・・・!

駐車場は舗装されていないので、バイクで来るとパンクが怖かったりする。パンクしたら帰れなくなる距離だし・・・。

 

店頭の外観はこんな感じ。少々寂れた感のある店内にはだれもおらず、営業しているかどうかが全く判断できない。
営業時間は、月曜日から金曜日までは、AM9:00~PM20:00なんですが、調べてみたら平日の午後に来るときは、電話で来店することを伝えてとか書いていました。良く食べることが出来たな、ぺちコンビ!
なお、
土曜日、日曜日、休日の営業時間は、AM8:00~PM20:00
平日と違い、土日休日は、電話をする必要は無いとのこと。

まあ、平日に食事をしに来る人が少ないのかもしれませんな。

 

外から見ると誰もおらず、お店に入るのに躊躇しましたが、勇気を振り絞って店内に入ると、従業員の方が具材の準備などをしていました。
従業員の方に食事をしたいことを伝えると、どこにでも座って良いとのこと。ラッキー!

どうみても昼休み状態だったのですが、食事にありつけました。

 

風景を眺めたかったので、窓際の席に座ってみました。
まあ、誰もいないので何処に座ってもいいわけだが。

外で食事をすることも可能な様子。でも、暑いので止めた方がいいです。

 

メニューはこちら。
鶏肉が主菜ではありますが、青菜類がかなり充実しています。
物珍しいところでは、青菜類の檳榔花菜。檳榔の花って食べられるんですねぇ・・・。
他にも枸杞(杏仁豆腐の上に置かれている赤い実)菜とか、
お目にかかったことが無い料理が沢山。
と言うか、芒果、木瓜、鳳梨の湯類ってどんな味がするんだ・・・。
しかし、こうしてみると、時価などの記載も多く高級店ですね!
なお、支払いは後払いです。

あまり見かけることのない料理たち。どんな味がするかが想像しにくい。

 

コース料理もあります。コース料理は、単品で頼むよりお値段がお得な様子。
ただこれ、一人当たりの値段なのかは不明。

4人以上のPTでなければ、セットメニューは量が多いので頼まない方がいいです。

 

さて、注文する料理が決まりました。
何となく気になる、山芭鶏を頼むことにします。
でも、一匹丸々は食べ切れないので、半隻(半分)

よほどの大食漢でもない限り、一匹はやめとくべし・・・。

 

日本人が珍しかったのか、従業員の方がこれ知ってる?と言いながら草を持って来ました。
従業員さん曰く、「日本にもあるよ!」とのこと。う~む、フキかな・・・?でも、葉の形は違うし・・・。

なんだよこれぇ・・・。仙草なのか・・・?

 

と言うようなやり取りしているうちに、料理が完成。
テーブルに運ばれてきました。

 

こちらは、青菜類の檳榔花菜
数珠つなぎになっているような白い具材が、檳榔の花らしい。
ちなみに香菜(パクチー)入っています。

なかなか綺麗な具材ですなあ。しかし、檳榔の花が食べられるとはな・・・。

 

こちらは・・・・、正体不明!!!
従業員さんが見せてくれた草の炒め物っぽいんだが、名前が思い出せない。
刻まれたニンニクが非常に食欲を誘う一品です。

正体不明X。本気で分からん。

 

これは、山藥卷
いわゆるヤマイモの天ぷら。ケチャップをつけていただきますのよ。超絶でかい。

いやあ、でっかいわあ。二人で食べる量じゃないわあ(白目

 

最後に山芭鶏。スープは真っ黒。これも得体が知れませんなあ!
なお、スープからの漂ってくる香りは、薬膳のような香り。
しかし、まったく嫌みが無く、爽やかです。

これね、サイズ感が写真からは分かりませんけどね、寸胴鍋サイズなんすよ。例えるなら、給食の時にカレーが入っていたような鍋。

 

 

どうみても二人で食べ切れる量には見えませんが、

実食タイム開始でございます。

 

まずは、檳榔花菜から行きましょう。
お味はどうかしら、どれどれ・・・。

( ‘༥’ )ŧ‹”ŧ‹”

 

ぺちお・ぺちこ「・・・・・・」
うまああああああああああい!!!

これね、檳榔の花の食感が非常に素晴らしいんですよ!
茎と思える部分もサクサクとしていて、
噛んだ時に感じられるほんのりとした苦みも癖になる。
そして、
ほどよい塩気がある味付けが赤唐辛子の辛みとぴったり合っていて、
良く分からないけど箸が進む。
パクチーの香りも非常によく、噛めば噛むほど滲み出る檳榔の旨味との相性は、
天下一品!

お代わりください!!!!

正直に言おう。鼎〇豐で青菜をありがたがって食べるなら、
茂興土雞城の檳榔花菜を食いやがれ!

比較するもんじゃありませんが、専門店の味はすげえと思わせる一品でした。

 

檳榔花菜で感動したぺちコンビ。
お次は、正体不明の青菜です。

ŧ‹”ŧ‹”(*´・ч・`*)ŧ‹”ŧ‹”


ぺちお・ぺちこ「!?」

うっひょおお、これも檄うまじゃああああ!!!

なるほど!フキと言われればフキのような、茎の食感。
葉もふんわりサクサクのような食べ口で、不思議なんだけど魅力的な食感。
葉の食感は、そうだなぁ・・・。
似ている食感のものを上げるならば、サツマイモの歯とか、白鳳菜かな。
とにかく小気味いい食感で、ニンニクの良い香りと相まって、
噛むたびに至福の空間が口の中で広がります。

美味しすぎるのでお代わりください!!!!

正直に言おう。鼎〇豐で、青菜をありがたがって食べるなら(略

比類なき美味しさの正体不明X。一度食べだすと箸が止まらない。

 

進撃の茂興土雞城はまだ続きます。

山藥卷をいただいてみましょう。

(○’н’○)ŧ‹”ŧ‹”

 

ぺちお・ぺちこ「!!!」
うっひょおお、なにこれすっごいフワフワなんだけど!!!

硬そうな見た目とは裏腹に、噛むとびっくりの柔らかさ。
外はカリッ、中はホクホクとしてふんわり、まさに揚げ物の王道ともいえる食感。
そして、噛むたびに山芋の優しい甘味が広がって超幸せ!
もうね、ケチャップが蛇足と思うくらいに芋が甘い!
そして、芋が口の中に入ったとたんに溶けるんですわ。
これが3時のおやつに出てくるような家に生まれたかったね!

その食感といい味といい、食べると優しい気持ちになれる一品。

 

最後は、期待の山芭鶏だ!

ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”

見た目はまあ、お世辞にも食欲を誘う風貌ではございませんな。お肉が麺つゆに浸かってるみたいに見えるし。

 

うおおおお!
鶏天国!!!

とにかく脂っぽくない!
これはきっと、ブロイラーではなくて、土雞(地鶏)だからかもしれない!
あっさりとしていて肉質はもっちり。
食べれば食べるほど広がる旨味が素晴らしすぎる!
そして、漢方薬膳っぽい香りが鶏の臭みをしっかりと抑えていて鶏臭くない。
鶏の香りが苦手な方もいらっしゃると思いますが、あの香りが全く無く。
噛むと口の中に、漢方薬膳っぽい風味と鶏の甘味が広がって癖になる味!

けしからん鶏ですよこれは!

爽やかな風味が特徴的な鶏さん。鶏肉の旨味を純粋に楽しめる一品です。

 

なお、山芭鶏と一緒にこちらのタレが出されるのですが、
このタレが濃い目の醤油味で、あっさりとした鶏肉にぴったり。

つね日頃、油!脂!塩!唐辛子!砂糖を大量に摂取している方は、
もしかしたら鶏肉の味付けが少々物足りないと感じられると思われますが、
こちらのタレをつけることで鶏肉をさらに美味しくいただけるはず。

脂や旨味、風味がスープに溶け出てしまった鶏肉をしっかりと支えてくれる名脇役。
文句なしの美味しさです!

甘めの味付けが多いと思われる台南で、ここまでしっかりした味付けを味わえるとは!

 

さて、今回頼んだ山芭鶏は、湯なんでスープが主役。

スープもいただきましょう。
ŧ‹”ŧ‹”(*´・ч・`*)ŧ‹”ŧ‹”

 

あ~!

うーーまーーぁぁあいいいいいぞおおおおおおお!!!!!!!(味皇風に

もう、納得の美味しさ!文句なし!
鶏の旨味が漢方薬膳風の香りがするスープにすべて溶け込んでる!
飲めば飲むほど滋養強壮!

でもね、
漢方薬膳風の香りって言っても、鼻を近づけない限りはほとんど感じられないんですよ。
でも、飲むと鶏の旨味と体が綺麗になりそうな風味が体中を駆け巡る。

やばい、癖になる!

なんかもう、体中に染みわたる美味しさとしか言いようがない。
飲めば飲むほど、飲みたくなる不思議な風味と旨味。
あえて例えるなら、高雄で食べた當歸鴨麵線のスープが洗練されたような味でハマる!

玉井でリピートしたい湯(スープ)と出会うなんて思いもよりませんでした!!

というか、麺をくれ、麺を!
*ぺちこ曰く、お寺の味のようだとのこと。香りは確かにお寺の香りでしたなぁ・・・。

色黒で艶々のお手手。なかなか壮観であります。

 

ちなみに具材ですが、手羽や足以外にも、このように安らかな顔をされた地鶏様も入っておりまして、グロ食材好きの方もお楽しみいただけるかと思います。

すやぁ・・・( ˘ω˘ )

 

ご馳走様でした!!!

どれを食べても大満足。
特に青菜類の食感は特筆すべきもの。
柔らかければいいみたいな傾向がある台湾美食会において、
しっかりと主張する食材の食感は、秘宝と言えるほど!
そして、どの料理も風味が非常に豊かで虜になります。
また、どの料理も食べれば納得、素材を生かす味付けは非常に印象的!
リピート間違いなしです!(ぺちお的に)

玉井と言えばマンゴー!と言った風潮を覆すような美食の王道を行く、
茂興土雞城が誇る数々の魅惑の料理は、必食間違いなし。
玉井市場に寄ることがあったら、ぜひ挑戦していただきたいところですな!

バスを使って茂興土雞城に行く方法

さて、バイク、車で玉井市場に行けるわけがはない!と言う場合の方が多いわけなので、
公共交通機関を使って茂興土雞城に行く方法をお伝えしておこうと思います。

玉井、善化、佳里方面から運行している橘幹線橘20バスが、茂興土雞城さんの近くにあるバス停に停車しますので、そちらから歩いてお店に向かってください。
茂興土雞城さん最寄りのバス停の名前は、厝尾(Cuo wei)と、走馬瀨口(Zou ma lai kou)で、走馬瀨口の方が近い模様です(お店からバス停まで、約200m)

帰り道に関しては、上記バス停から台南駅に向かうバスが存在しないため、台南駅に行きたい場合は、玉井に戻って台南方面に向かうバスに乗り換える必要があります。
なお、橘幹線(佳里方面行き)に乗って、途中駅の善化轉運站(台湾鉄道善化駅が目の前にあるバス停)で降車、バス停の目の前にある善化車站で台鉄に乗り換えるという手段もありますが、玉井方面から来るバスに乗るには、横断歩道という文明の利器がお店近くに無いので、太い道路をダッシュで横断する勇気が必要(玉井方面からバスに乗ってきた場合も、結局車道を横断することになるわけだが・・・)

ちなみに、バスの本数が非常に少ないので、行きはタクシー、帰りをバスにする方が安全かなとは思いますが、バスで往復することも可能ではあります(橘幹線は1時間に一本。橘20は一日に5本の運行)
念のため、時刻表がどこにあるか分からねえ!とかいう人用に、橘幹線と橘20の時刻表・路線図を確認できるリンクを張っておきます。

興南汽車客運

以下、簡単な時刻表、路線図の確認方法です。
上記のリンクを辿って表示させた興南汽車客運のトップページで、請選擇路線のドロップダウンメニューから、橘20-大內公所-環湖-玉井か、橘幹線-佳里-善化-玉井を選んでください。時刻表が表示されると思います。
また、請選擇路線のドロップダウンメニュー横の画像(點擊查看路線)をクリックすると、対象路線が停車するバス停が表示されますので、参考にしてください。

 

本気で美味しかった檳榔花菜。今度行った時は持ち帰りもしようかしら。

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