以前、ある記事に「あまり美味しくなかったんです・・・」とコメントいただいたのですが、ぺちおの記事を参考に台湾グルメ突撃をされる素敵な方がいらっしゃるようなので、参考にされるときの指針的なことをお伝えしておこうかと思います。
ぺちおが書くグルメ記事で、淡々とした文調で紹介している料理、食べ物は、食べられないことは無いが目立って美味しいものではなかったり、食べる人の好みに大きく左右されるであろう物が多かったりします。
反対に、!マーク、赤文字、大文字、太文字の出現回数が多かったり、貴婦人やら宝石やらの言葉が出てくる暑苦しい記事、大袈裟な書かれ方をしている料理、食べ物は、大抵の日本人の方であれば恐らく美味しくいただけると思っていただいて結構です(分からんけど)
と言うわけで、早速暑苦しい記事が始まるよ~(^^v
この日もレンタルバイクを借りての台中観光。朝からレンタルバイクを借りて市内を走りまくりでございました。
バイクに乗って駅前をうろちょろしていると、台中駅前で大規模な朝市が開催されている事を確認。人で溢れ返る市場開催区域の狭い道をバイクで走るとは思ってもいませんでした。
朝市を反対方向から見た写真はこちら。暑さでどうにかなっているのでもなければ、普通はあの雑踏をバイクで突き抜けようとは思いませんな。まあ、特攻しましたけど。
台中から台南への移動日だったこともあり、市内巡りが出来る時間も限られておりましたが、駅スタンプゲットの為にバイクをかっ飛ばしたのはいい思い出です。
さて、台南への移動時間も迫っている中、台中市内に戻ってきたぺちお・ぺちこ。
あまりの暑さに悲鳴を上げつつも食レポートは忘れません。
以前の台中滞在時に見かけたこちらの名店へ食欲を満たす為にやってまいりました。
そうです。
創業100年を超える老店の「幸發亭蜜豆冰本舖」です。
前回台中に来た時は、ぺちお達にはお洒落すぎて入店を躊躇。
お洒落には見えない幸發亭蜜豆氷の方に入店して、舌鼓を打ったものです。
しかし、今回はしっかりと名物かき氷を味わいますぜ。
入店後、店内で食事をすることを従業員の方に伝えると、
何処にでも座ってくださいとのことだったので、店内奥のお洒落スペースに着席です。
注文は例によって、このタイプの注文票に記入するタイプ。語学に自信のある方なら、カウンターで直接注文してもいいかもしれぬ。
う~む。迷いますなあ。しかしこうしてみると、老舗人気店でありながら、お値段は控えめ。
台北近隣のかき氷価格爆上げ(主にマンゴー絡み)とは隔世の感がありますなあ。
少々暗い写真で申し訳ないのですが、ぺちお・ぺちこが着席した座席からは、市内の風景が垣間見えたりします。なかなか良い雰囲気ですね。
座席からカウンター側を見るとこんな感じ。調理場周りも含めて、綺麗に整理されております。これだけ綺麗だと食事をするときにとても安心ですね。また、大きな液晶にメニューが表示されていて、カウンターでの注文もしやすくなっています。
なんて通ぶったことを思いながら注文を決定。
老舗に来たからには、名物をいただくべき!みたいなことをぺちこさんが述べておりましたので、逆らわずにお店の売りである刀削冰系統から選んでみました。
今回注文したのは、「招牌蜜豆冰」、「紅豆杏仁冰」。
モチモチな団子と果物、お豆さん好きなぺちこさんは、「招牌蜜豆冰」を。
杏仁好きのぺちおは、「紅豆杏仁冰」を注文です。
雪綿冰なんて軟弱なものは注文しませんよ?
噛む力が弱い人は、雪綿冰系統の方が良いかもしれぬがな!
さあ、料理が運ばれてくるまでしばしの猶予、
豐原で遭遇した、毛むくじゃらでもっさもさな物体を見ながら、
しばらく空腹のまま お待ち下さい・・・・・。
そして10分後・・・。
従業員の方が注文したかき氷をテーブルまで持ってきてくれました。
氷で埋め尽くされていて全く全容が分からないが、ぺちおが注文した紅豆杏仁冰がこれ。
うむ、分からん。
で、こちらがぺちこさん注文の招牌蜜豆冰。うむ、これまた分からん。
ドカ盛り並みに盛られた氷のお陰で目で楽しもうにも手出しができない、全く持ってけしからん状態になっております。
というわけで、実食開始です。
まずは、紅豆杏仁冰から・・・。
モグモグシャクシャク・・・・・
うむ、、、おお・・・っ。来た来た・・・(*゚O゚*)
こりゃあ風流だね!
そうここの氷はサイダー風味なんです(もしかしたら蜜にサイダーが入っているのかもしれんが・・・)
サイダー風味なんて古臭くない~?と思うことなかれ、氷を噛むたびに感じられるサイダーの爽やかな香りのお陰で、口の中は気分爽快!すっきりとした食べ口の虜になることは間違いなしですぜ。
氷は刀削、いわゆる昔ながらの削られ方をしていて大粒、かなり噛みごたえがあります。
氷を噛む回数が必然的に多くなるので体温低下が早く、真夏の台湾の空の下で火照った体が高速に癒されていきます。
また、氷の中に隠れているプルンプルンの杏仁ゼリーも良い仕事をしておりますのよ。
硬骨な氷とのバランスも良く、杏仁ゼリーの花を思わせる良い香りとサイダー氷が協力し合って、清涼感の向上が図られています。
甘めの紅豆も絶妙なアクセントになっていて、爽やか一辺倒ではないところが憎い。
杏仁ゼリーと紅豆を一緒に口の中に含むと、幸福感でいっぱいですのよ。
それと、サイダー氷のお陰で甘さが抑えられているので、甘い食べ物が苦手な方でも食べやすいかと。
お次は、招牌蜜豆冰。
モグモグシャクシャク・・・・・
そうそうこれだよこれ・・・(〃゚3゚〃)
うむ、これこそ正統派!
こちらも氷はサイダー風味。
紅豆杏仁冰と同様に、サイダー氷がうだる様な暑さの夏を吹っ飛ばすくらいの清涼感を感じさせてくれます。
具材は林檎(リンゴ)や西瓜(スイカ)などのフルーツのほかに、芋団子、豆類、蓮の実が入っていて、一口一口が楽しい。
固い氷、モチモチした食感の芋団子、ホクホクとしている蓮の実、サクサクした林檎、西瓜の食感のバランスも良く、まさにこれこそスイーツかき氷と思わせる一品。
甘く煮られたお豆さんたちもいい仕事をしていて、甘さ控えめの具材を引き立てております。
また、紅豆杏仁冰と比べて蜜の甘さを強く感じるのですが(甘めの具材が多いからかな・・・)、こちらも爽やかなサイダー氷が絶妙なバランスを取っていて、甘味がしつこいということはありません。これなら甘いものが苦手な方でも食べやすいのではないかな?
まあ、紅豆杏仁冰と違って香りが強い具材が入っていないので、色々な具材が織りなすハーモニーを楽しんでいく一品と言ったところではないでしょうかね。
こちらもなかなか良いですな・・・!
食べていくうちに氷がいい感じで溶けてくると、こんな感じになります。
これは、紅豆杏仁冰の氷が溶け始めてきたときの様子。
冷たい水に紅豆や、杏仁ゼリーから染み出た甘味が溶け込んで、これまた美味。
ぺちおは、かき氷を食べる時に、氷が溶けた後の水を味わうことはほとんどないのですが、
こちらのお店のものだけは別格。ついつい口に運んでしまい、すべて完食です。
こちらは、招牌蜜豆冰の氷が溶け始めてきたときの様子。
ここまで来ると、これがフルーツかき氷であることが分かりますね。
氷が覆っている状態だと少々味気ないのですが、ここまで溶けるとフルーツと氷をバランスよく楽しめますね。次はどれを食べるか迷う・・・・・。
はい。ご馳走様でした。もう、大満足の一言でした。
サイダー氷という一般的なかき氷とは違う味付けの氷を、安心感のある具材と引き立てあって、伝統的でありながら古さを全く感じさせないかき氷。
まさに、老舗の風格を思わせる素晴らしいかき氷でございました。
昨今のスイーツかき氷は、甘め過ぎミルクシロップやらフルーツシロップがかかっていたりして、少々胸焼け感じるような濃い味のものが多く、一食食べるとしばらくはいいかな・・・と思わせるものも多いのですが、こちらのかき氷は明日も食べようかなあと思わせる位、香りと甘みのバランスがとれております。
また、暑い中を歩き回った後に一服しようと思った時、シロップがたっぷりかかった甘過ぎのかき氷類は、ばて気味の体が受け付けないことも多いかと思います。
そんな時でも、こちらのかき氷であれば、サイダー氷の魔法でいつのまにか完食!してしまうことは間違いなし。是非とも一食していただきたいところでございます。
ちなみに文中でも書きましたが、刀削冰は大粒で固いので、顎(あご)や歯に自信がない方は、刀削冰の氷が溶けるのを待った方がいいかと思います。もしくは、雪綿冰を頼んだ方がダメージは少ないかと。
それでは!
幸發亭蜜豆冰本舖 住所:台中市中區台灣大道一段137號
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